肉を噛みたい。

おもにいぬになりたいひとのしをかいてます。

にっきのようなもの

さむいから。 迷子になるから。 お誕生日の前祝いだから。 なんでもいい。 手を繋ぎたかった。 肌と肌を触れ合わせて、 あなたの体温を感じたかったから。 握りしめた右手がじんわり湿って だんだんと思い出す。 あなたが、わたしが、 混ざりあって溶け合っ…

その手に触れるたび、 その手に触れられるたび、 殺されたいと思う。 ただ一人、貴方だけに。 それが叶わないのなら 私の気の済むまでその手で 私の髪を撫で付けていて欲しい。 たぶん、すごく、 あいしている貴方だけに。

満月

ふと見上げると、満月だった。 ただぼんやりと「今日は満月なのか」と思った。 先程まで貴方に触れていた右手には、 着替えなどの入ったカバンの取っ手が 握られている。 手が悴む寒さに舌打ちしながら、 貴方のいない右側を見ないふりをした。 まだ、そこに…

Good night.☪︎

触れてほしい 唇に 瞼に 頬に そのやわらかな唇で 触れてほしい 掌に 首に 胸に 触れてほしい 心に 触れてほしい ちいさな爪が 触れられぬもどかしさを 掻きむしる 濡れた頬に そっと優しく あたたかく 触れてほしい 貴方の唇で 今夜もあわく滲む 夜空を睨み…

光る魚

金曜の夜、私は魚になる。 両手のつめに重ねられた きらきらの淡いあおみどりの乳白色が 私を光る魚にしてくれる。それはまるで、鱗のよう。 昔読んだ鱗がにじいろのさかなの絵本を思い出す。 あの魚もきっと、きれいなきらきらなのだ。光る魚は自由に、好き…

流るる

全てはこの川を通る。 大きな川だ。 何もかも流れてゆく。 魚も蟹も草木も、舟も人も、全て。 色も。 朝陽が登って、夕陽が沈む。 それだけのあいだに、たくさんの色が流れる。 朝陽や夕陽は、ほんとうは だれの、涙なのだろう。 零れ落ちる光のつぶは、まる…

震え。

あなたの声に大きくふるえる。身体ではなく、心が。 溺れてしまいそうになる。降り積もるあなたの声に、溺れそうになる。降り積もるのはやがて溶ける雪ではなく、 私を絞め殺す柔らかな綿。あなたのその優しい感情の光の波は大きく渦を巻いて私を呑み込む。…

いきている

それはまるで雨のように私の心を濡らし、まるで夏の昼下がりの心地よい風が昼寝をする私の顔を撫でるように優しく撫でる。時には雷のように私の心を震わせ、時には真夏の太陽のように私の心を照り尽す。 雨粒に揺れる木の葉や、風にあおられる切りすぎた前髪…

貴方の色

貴方の色が好きだ。 それは誰にもない、貴方の色。 貴方だけの色。 なにいろでもないのだ。 その色は紛れもなく、貴方の色なのだ。 貴方に私は何色に見えているのだろうか。

ふわふわ ゆらり

ふわふわ ゆらり きもちよくてふわふわ きもちわるくてゆらり 白か黒か青か赤か どちらかはっきりしない 世の中のたくさんの物事に 痺れを切らす けれど己を甘やかすには グレーの紫の薄ぼんやりした どちらでもない ことが いちばん丁度良くて そんな自分に…

ブログっぽいことしてみます。

お題「最近見た夢」 最近見た夢、ですか。私ココ最近ほぼ毎日夢を見ているのですが、今日見た夢について話すことにします。 端的にいうと、妖怪の夢でした。 時代背景は恐らく平安時代。そして何故か世界はモノクロで、私は下級妖怪でした。 もう1人(?)友と…

思い出すんですよ。

キスの味というかにおいというか。 時々、ふわっと香るんです。 その度にクソが!!!!!ってなってくたばりたくなります。 っていうどうでもいい話でした。