肉を噛みたい。

おもにいぬになりたいひとのしをかいてます。

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ぱちん、

はじけて消えた。 あれはしゃぼん玉? ぱちん。 ぱちん。 いいえ、私のこころ。 それは、あなたのこころ。 はじけて消えたそれは、もう届きません。 いいえ、届いても、ぱちん。 なんどもなんども、ぱちん。ぱちん。 ぱちん。 そうして消えたこころは今日も…

しっぽ

子供のころ、 季節のしっぽをつかまえた。 夏休みが終わる、二日前だった。 ちょっと、舐めてみた。 しっぽは あまかった。 あたたかかった。 つめたかった。 しょっぱかった。 かたかった。 ふわふわだった。 そして、やっぱり あまかった。 子供の頃夢みた…

38.5℃

心の奥が熱い。 炭火で焼かれているよう。 じんわり、でも、すごく熱く。 消えかかっても、消えない。 魔法の火。 くらくらと、燃えている。 心の奥が、熱い。

思い出すんですよ。

キスの味というかにおいというか。 時々、ふわっと香るんです。 その度にクソが!!!!!ってなってくたばりたくなります。 っていうどうでもいい話でした。

おとがとけるおと。

蝉の音。 車の通り過ぎる音。 家の下を歩く人たちの話し声。 家の下のバス停にバスが止まる音。 風のおと。 夏のおと。 音がとけて、私になる。 私もとけて、音になる。 みんな とけて ひとしずくのおとになる。

犬になりたい。

犬になりたい。 犬になって、ただあなたの顔を、目を、口を、手を、足を、その滑らかで吸い付くような、優しくてやわらかい肌を舐めまわすの。 「好き」「愛してる」「あなたが欲しい」そんな、そんな汚らしい言葉であなたを縛りつけて、苦しめるような“人間…