肉を噛みたい。

おもにいぬになりたいひとのしをかいてます。

瞼閉じれば

あなたが 名前を呼んで お休みを言うとき

あなたはきっと わたしの頭を撫でている

そんな瞼のうらっかわ

シングルベッド ひとり閉じた瞼のうらっかわ

 

わたしもこっそり あなたの名前を呼んで

おやすみを言う

 

わたしもあなたを撫でている

 

ありもしない犬の毛並みを

あなたは優しく撫でている

わたしときたら

ありもしないザラザラの舌で

あなたの頬を舐めている

 

 

瞼のうらでおやすみなさい