2017-08-28 しっぽ 詩 子供のころ、 季節のしっぽをつかまえた。 夏休みが終わる、二日前だった。 ちょっと、舐めてみた。 しっぽは あまかった。 あたたかかった。 つめたかった。 しょっぱかった。 かたかった。 ふわふわだった。 そして、やっぱり あまかった。 子供の頃夢みたオトナにはなれていない。 でも、子供の頃つかまえたしっぽは 今もまだ手のなか。 あまくて、にがい。