肉を噛みたい。

おもにいぬになりたいひとのしをかいてます。

流るる

全てはこの川を通る。

大きな川だ。

何もかも流れてゆく。

魚も蟹も草木も、舟も人も、全て。

色も。

 

朝陽が登って、夕陽が沈む。

それだけのあいだに、たくさんの色が流れる。

朝陽や夕陽は、ほんとうは

だれの、涙なのだろう。

零れ落ちる光のつぶは、まるで君の涙のようで。

 

君の涙が、この川を流れてゆく。

僕の想いも、ただ、ゆらゆらと。ゆらゆらと。

 

ほんとうのいろは、どこに。