2018-04-21 流るる 詩 にっきのようなもの 物語 創作 全てはこの川を通る。 大きな川だ。 何もかも流れてゆく。 魚も蟹も草木も、舟も人も、全て。 色も。 朝陽が登って、夕陽が沈む。 それだけのあいだに、たくさんの色が流れる。 朝陽や夕陽は、ほんとうは だれの、涙なのだろう。 零れ落ちる光のつぶは、まるで君の涙のようで。 君の涙が、この川を流れてゆく。 僕の想いも、ただ、ゆらゆらと。ゆらゆらと。 ほんとうのいろは、どこに。