いつかのラブレターは燃やしてしまった
いつかのラブレターは燃やしてしまった
あんなに想いを込めて書いたのに
燃やしてしまった
耐えられなかったんだと思う
自分の想いの重さに
自分の調子の良さに
一生 というの時間の長さに
ビビって引っ込めた左手
覚悟が決まらない
それでも
絶えず貴方を思ってまたラブレターを書く
書いては消しての繰り返し
いつか いつか
覚悟ができたときは
その時は貴方にこのラブレターを
お渡しします
と 思いながらまた燃やすんだ
意気地無し
満ちるために欠けて 欠けるために満ちていく
当たり前の事が
私たちにも有ればいいのに
さあ
もうおやすみ
いい夢見るのよ 私の
可愛いお月様
眩い朝日に燃え尽きる背中
まだ温かい布団の中、ひとり貴方を思い出す。
燃え盛る炎の中でただただ私を抱きしめている。
体の全てが燃えちぎれて
動かないはずの両手で抱きしめ合う。
途切れる呼吸
繋ぐ互いの口付け
視界を曇らす涙
確かに感じた互いの体温
ひとつの大きな炎となって
この身を心を溶かし尽くす
たったひとときのために
この一瞬のために私は私を磨くのだった。
あなたの隣で眠る事を夢見て。
いつか、貴方の背中にくっついて
安眠する犬になれたら。
そうしたらきっといつか、
心で伝えたい。
『 』