肉を噛みたい。

おもにいぬになりたいひとのしをかいてます。

あの日の林檎

甘く甘く

そして苦い

林檎

 

初めて私を見つけてもらった

苦くて甘い、居場所をくれた

 

あの日くれた林檎は今もそうっと包んで宝箱

奥底に滲み出す猛毒の林檎の甘い甘い汁

宝箱は甘い猛毒の汁でだんだんくすんでいく

 

じわり じわり

じわ り じわ り                   じわっ

 

林檎はどんどん熟れていく

艶々で柔らかそうな林檎

えいやっと指で突いてみる

 

ずぶっ

 

 

あぁ もう逃げられない