肉を噛みたい。

おもにいぬになりたいひとのしをかいてます。

稲妻

視界の端を小さな稲妻が走り抜けた

小さな、まるでトビウオのような一瞬の

けれど強かな光だ

 

その瞬間に思い出す

 

あなたの眼が私を貫いたあの光

あれと似ていた

 

だから急に、苦しくなって

愛おしさが込み上げた

苦しいと気持ちいいは紙一重だった

その息苦しさが私を恍惚とさせる

 

やがて光は消えてしまったが

いつまでもいつまでも

私の目の奥で輝いていた