肉を噛みたい。

おもにいぬになりたいひとのしをかいてます。

この枷は、私が懇願してつけてもらったものだ。

唯一、この枷は彼方と此方を繋いでいる。

この枷のおかげで彼方へと行ける。

 

しかし、この枷の持ち主は、いつでも突き放せるのだ。

何故なら私自身が彼方から突き放されているので、この枷さえ捨ててしまえば、彼方にはもう、何も残らないのだ。

愛おしさを感じるけれど、それは歪みきっていて。

歪みは、私そのもので。

 

唯一、この枷は、私を歪みから解放してくれる。

けれど、この枷は

 

この枷は、歪みの表れなのだった。