肉を噛みたい。

おもにいぬになりたいひとのしをかいてます。

濃い朱色に煌めく真っ白のカーディガン。

ゆうべのうちに

ほんのり積もった雪が

朝焼けをはね返して

わたしの目を奪う。

 

朝のきらきらは

たくさんの光たちを

その身で受け止めてはかえし、

1人としてそこに留まることのできない

淋しさと切なさが美しかった。

 

決してだれも、

その冷たい肌に触れることは叶わない。

この手で殺してしまうから。

 

けれどきっと

 

この手で愛してみたかったのだった。