ふかふかの贅肉。
ふにふにの贅肉。
愛おしい贅肉。
噛みたい、贅肉。
舐めたい二の腕。
啜りたい二の腕。
舌でなぞりたい肘の内側。
足の先から太腿の付け根まで丁寧に。
背中は舐めない。ただただ、体温を感じるためにその背中にのしかかる。くっつく。
そして、とけていく。
とけるのに、交わることはない。
私だけとけているのだ。
それでもいい。同じ温度が欲しい。
両の手のひらで包みたい顔。
目も鼻も口も耳も全部、優しく包みたい。
息ができなくなるほどに。