肉を噛みたい。

おもにいぬになりたいひとのしをかいてます。

その夜のこと

青白い光が庭に敷き詰めた珊瑚や砂たちにきらきらと反射していた。

その夜は月と星が競うように輝いていた。

どこもかしこもきらきらしていた。

 

声が聞こえた気がした。

 

 

夜とは思えないほど明るく、何もかもが見えていた。

ヒトの作った灯りではない。

その輝きは私を遠くへ連れて行った。

 

声がする。

 

けれど何を伝えたかったのか、分からないまま朝になった。

そうして何日も何年も、ずっと

 

あの声を待っている。